「続き」と送ったら、一人称が「俺」から「僕」に変わっていた——。途切れ自体は仕様だが、破綻しない設計はできる。
途切れる3つの原因
出力トークンの上限。 1回で出力できる量は日本語で概ね2,000〜3,000字。「長編を1回で」は物理的に通らない。
入力が長すぎる。 設定を全部詰め込むと出力枠が削られる。
終了条件がない。 「ここまで書け」がなければAIが自分で区切る。急に話を畳むのはこのパターン。
方法1: 1回1シーンだけ書かせる
全体構造を先に固定し、1シーンずつ書かせる。 まず「5段階の粗アウトライン(各段階にゴール・イベント・感情の変化・次への引きを含む)」を作らせ、各段階を個別に書かせる。1回1,500〜2,000字に収まり途切れリスクが下がる。
方法2: 状態管理シートで文脈を引き継ぐ
分割すると前の内容をAIが忘れる。状態を更新して次に貼る。
【状態管理シート — 第3章終了時点】
堂本(古地図研究者・34歳):
- 場所: 山小屋・暖炉の前 / 感情: 焦り
- 判明: この山小屋を建てたのが吉永の祖父だった
吉永(山岳ガイド・27歳):
- 場所: 窓際 / 感情: 小屋を閉じる決断が揺らいでいる
■ 引き継ぎ: 古地図を集める理由は未開示
【状態管理シート — {章名}終了時点】
{キャラ名}({職業}・{年齢}歳):
- 場所: {現在地} / 感情: {状態}
- 判明: {このシーンで判明した情報}
■ 引き継ぎ: {伏線・未回収の情報}
全パターンはBL Prompt Kit(BOOTH)で。口調崩壊の対策はAI小説の口調が崩れる原因と固定する方法で。
方法3: シーンの終了条件を指定する
「2,000字以内で」は逆効果。ChatGPTは文字数をカウントできない。
代わりに終了条件を指定する。「このシーンは『堂本が地図を広げ、吉永が窓の外を見る』で終わります」——これだけで無理に話を畳まなくなる。AI小説の「AI臭い」を直す方法と併用すると効果的。
まとめ
- シーン分割: 全体構造を固定し1回1シーンに留める
- 状態管理: キャラの状態・伏線を記録し次に渡す
- 終了指示: シーンの区切りで終了条件を指定する
BL Prompt Kit(BOOTH)にテンプレートのフルキットを公開中。noteでも解説: BL小説の書き方。
CharaNote開発日記
「AIに口調を守らせたい」——この記事で紹介したテンプレートを、もっと直感的に管理できるツールを作っています。
CharaNoteは、キャラ設定シートをAIが読める形式で保存し、どのAIツールにもワンクリックで渡せるキャラ管理アプリです。現在クローズドβに向けて開発中。
進捗や先行アクセスの案内はCharaNote公式で。