「……誰、この人」
ChatGPTに「推しを学園パロにして」と頼んだ。原作では寡黙な騎士団長。返ってきたのは明るい体育教師。廊下で生徒とハイタッチしている。口調も「〜だぞ!」に変わった。この人、「……ああ」しか言わないタイプでは。
学園パロの難しさは、原作の「職業」を学校に置き換えたとき、キャラの本質まで書き換わること。騎士団長→体育教師は職業変換としては正しい。でも読者が見たいのは「学校にいても騎士団長のままの、あの人」だ。
ステップ1: 推しの「核」を3要素で抽出する
AIにキャラを変換させる前に、原作の推しから「職業を剥いでも残るもの」を言語化する。
以下のキャラから、職業・世界観に依存しない「核」を3つ抽出してください。
【原作キャラ】
名前: 冬馬 暁臣
原作の立場: 騎士団長
口調: 「……ああ」「……そうか」(短い肯定。自分からは話さない)
行動原理: 守るべきものへの責任感
他者との接し方: 距離を取る。ただし危険が迫ると体が先に動く
出力形式:
- 核1(性格の軸):
- 核2(対人パターン):
- 核3(感情の出方):
出力例:
- 核1: 責任感が行動原理。自分から望むのではなく、役割に応じて動く
- 核2: 言葉より行動で示す。距離を取るが、本当に大切な場面では身体が先に出る
- 核3: 感情を言語化しない。沈黙が増えるほど内面が動いている
この3つが維持されていれば、騎士団長が生徒会長になっても「推し」は壊れない。
ステップ2: 学園設定に「核を変えずに」変換する
核を保ったまま、原作設定を学園生活に置き換える。
以下の「核」を維持したまま、原作キャラを学園パロ設定に変換してください。
【核(絶対に変えないこと)】
- 核1: {性格の軸}
- 核2: {対人パターン}
- 核3: {感情の出方}
【原作 → 学園パロの対応表】
- 原作の立場: {原作の役職} → 学園での立場: {学校内の役割}
- 守る対象: {原作で守っているもの} → {学園で守っているもの}
- 日常の居場所: {原作でよくいる場所} → {学校でよくいる場所}
【口調ルール(変更禁止)】
- 一人称: {原作のまま}
- 語尾: {原作のまま}
- 話し方の癖: {原作のまま}
【夢主との関係】
- {名前}の立場: {学校内の役割}
- 接点: {どこで関わるか}
冬馬暁臣の場合、騎士団長→生徒会長。「部下を率いる」→「委員をまとめる」。詰所で黙々と書類を処理していた姿は、放課後の生徒会室でそのまま再現できる。口調は一切変えない。
認知科学の研究で、人は既知のパターンを新しい文脈で再認すると、脳が自動的に没入することがわかっている。学園パロが刺さるのは、推しの核を「知っている自分」が学校という身近な場面でそれを見つけるから。AIが核を維持できれば、読者の脳は勝手に没入する。
ChatGPTで夢小説を書く方法ではキャラ設定シートの基本構造を解説した。学園パロではこのシートに「核の抽出→変換」を先にやると精度が上がる。
ステップ3: 学園パロのシーンで核を「テスト」する
設定変換が終わったら、核が残っているかをbefore/afterで確認する。
核を渡さず変換(before) 冬馬先輩はプリントを配りながら「ちゃんと提出しろよ!」と笑った。{名前}は「はーい」と手を挙げた。「お前はいつも元気だな」と冬馬が肩をポンと叩く。
核を渡して変換(after) 冬馬先輩がプリントを机に置いた。何も言わない。{名前}が「ありがとうございます」と言うと、小さく頷いただけで次の席に移った。放課後、生徒会室のドアを開けると冬馬がいた。{名前}の鞄が棚から落ちかけていたのを黙って直している。目が合う。「……風で倒れてた」とだけ言って、視線を書類に戻した。
▶ 変えたのは"口調と行動パターンの核をプロンプトで固定した"だけ。
AI小説の学園設定プロンプトでは学園舞台の空気感の作り方を解説している。核の変換と組み合わせると「推しがいる学園」がより自然になる。
このテンプレートのフルキットには恋愛シミュレーション風の分岐シナリオ用テンプレートも含まれている。全パターンはBL Prompt Kit(BOOTH)で。
まとめ
- 推しの「核」を3要素で抽出し、職業から切り離す
- 核を変えずに学園設定へ変換する
- before/afterで核の維持を確認する
学園パロは「推しがその場にいる」実感で成り立っている。核さえ守れば、AIは騎士団長を生徒会長に変えても、あなたの推しを壊さない。テンプレートの全パターンと記入例付きの使い方はBL Prompt Kit(BOOTH)に収録している。
CharaNote開発日記
「AIに口調を守らせたい」——この記事で紹介したテンプレートを、もっと直感的に管理できるツールを作っています。
CharaNoteは、キャラ設定シートをAIが読める形式で保存し、どのAIツールにもワンクリックで渡せるキャラ管理アプリです。現在クローズドβに向けて開発中。
進捗や先行アクセスの案内はCharaNote公式で。