「……搬入口ってどっちですか」
早朝6時のビッグサイト前。段ボールを抱え直し、列の先頭を目で追う。スマホで搬入経路を拡大し、また閉じる。初めてのイベント参加、原稿より「この本を並べていいのか」が重い。
ステップ1: AI小説を頒布できるイベントを選ぶ
2026年4月現在、主催ごとに扱いが異なる。
文学フリマは制作手法不問。AI小説でも申し込める。初参加の第一候補。
コミティアはCOMITIA156(2026年6月)からAI画像の表紙利用を禁止。本文AI執筆は可だが表紙にAI画像を使うと弾かれる。
AI特化イベント(技研AIマーケット等)も増加中。イベントを決めたらお品書き用の紹介文を作る。
同人誌即売会のお品書き用紹介文(80字以内)を3パターン書いてください。
- CP: 風間昭×桃井周(相互フォロワー→隣サークルで初対面)
【条件】関係性/空気感/感情変化の3軸。感情ラベル禁止、動作・情景で
ステップ2: AI出力を頒布品質に仕上げる
AI出力には構文の繰り返しと感情の直接説明が残る。潰すのは3点。
- 文末連続(〜した。×3)→ 体言止めか会話文へ
- 心情直書き(嬉しかった等)→ 動作・沈黙・セリフへ
- 表記ゆれ(名字/名前の混在)→ 統一ルールで置換
推敲をAIに任せるテンプレート。
以下の原稿を推敲してください。
- 同じ文末3回以上連続 → 修正案を提示
- 「{感情語: 嬉しい/悲しい等}」→ {手法: 動作/表情/沈黙}に置換
- キャラ名を「{ルール: 地の文=名字, 会話=名前}」に統一
- {追加観点: 例・比喩を削る}
【原稿】{ここに貼る}
全パターンはBL Prompt Kit(BOOTH)に記入例付きで収録。原稿の全工程はAI同人誌の原稿ガイドを参照。
ステップ3: 表紙・入稿データを準備する
初参加なら30〜50部。オンデマンドで1冊300〜500円。表紙はフォントと配色だけの文字メイン型ならAI画像規制にも対応できる。手順はAI小説同人誌の表紙の作り方を参照。入稿はPDF主流だがトンボやカラープロファイルは印刷所ごとに異なる。
ステップ4: 当日の設営——お品書きの情報設計
「手に取られるか」はお品書きの情報設計で決まる。来場者がサークル前を通過する時間は2〜3秒。
before(情報が並列) 搬入口で会いましょう / BL / A5・36P / 風間昭×桃井周 / 相互フォロワー初対面 / 500円
after(優先順位あり) 風間×桃井 / 相互フォロワー → 隣サークルで初対面 搬入口で会いましょう / A5・36P / 500円
▶ 変えたのはカプ名と関係性を最上段に引き上げただけ。
カプ名→関係性→価格の順で並べれば2秒で伝わる。
値段。 A5・36Pで500円前後。持ち物。 100円玉30枚、スマホスタンド、養生テープ、ブックスタンド。
まとめ
- イベント選びが分岐点。文学フリマはAI制限なし、コミティアはAI画像表紙禁止
- AI出力のまま入稿しない。推敲テンプレートで文末連続・感情直書き・表記ゆれを潰す
- お品書きは「カプ名→関係性→価格」の順で設計する
フルキットはBL Prompt Kit(BOOTH)から。キャラ設定の一元管理はキャラノート(β)で。
CharaNote開発日記
「AIに口調を守らせたい」——この記事で紹介したテンプレートを、もっと直感的に管理できるツールを作っています。
CharaNoteは、キャラ設定シートをAIが読める形式で保存し、どのAIツールにもワンクリックで渡せるキャラ管理アプリです。現在クローズドβに向けて開発中。
進捗や先行アクセスの案内はCharaNote公式で。