「……読めるけど、何も残らない」
設定も展開も悪くない。なのに引っかかる一文がない。原因——AIが感情を「説明」している。
AI臭さの正体は感情の直接説明
岩瀬は落ち込んでいた。立花が声をかけてくれて、少し楽になった。
「落ち込んでいた」「楽になった」——感情の説明文。読者の余白がない。これがAI臭さの正体。
演出ルール3行で直す
プロンプトに追加する。
【演出ルール】
- 感情は説明しない。動作・沈黙・小道具だけで表現する
- 「嬉しかった」「悲しかった」等の心情説明は禁止
- 感情が高ぶるほど言葉を減らし、動作を小さくする
同じシーンの出力比較。
before 岩瀬は落ち込んでいた。立花がコーヒーを持ってきて、嬉しかった。
after 自販機の前で、缶に触れたまま動かない手があった。立花は何も言わずに隣のボタンを押した。ガコン、と音が廊下に響く。 「……ブラック?」 「いつもそうでしょ」 違う。微糖派だ。訂正する気力がなかった。
▶ 変えたのは「感情を説明する代わりに、仕草と小道具で見せる」だけ。
beforeは「嬉しかった」と書く。afterは感情を一度も書いていない。だが、間違ったコーヒー、訂正しない沈黙——読者がそこから感情を読み取る。この手法の段階的なアプローチは「ChatGPT小説の感情描写のコツ」で解説している。
beforeはカメラが引いたロングショット。afterは「缶」「廊下の音」にカメラが寄る。焦点を絞ると読者が引き込まれる。演出ルールは「カメラを寄れ」という指示書。このテンプレートの全パターンはBL Prompt Kit(BOOTH)に収録。
自分のシーンで使う空テンプレート
【キャラ】{キャラA}: {職業}。{性格の核}
【場面】{場所}。{状況(1文)}
【演出ルール】
- 感情は説明しない。動作・沈黙・小道具だけで表現
- 心情説明は禁止
【禁止事項】{言わせたくないセリフや展開}
口調崩壊の対策は「AI小説の口調が崩れる原因と防ぐ方法」で。
まとめ
AI臭さはプロンプト構造の問題。演出ルール3行で感情説明が動作描写に変わる。
全テンプレートはBL Prompt Kit(BOOTH)に記入例付きで収録。BL小説の書き方はnoteでも解説: ChatGPTでBL小説を書く方法。
CharaNote開発日記
「AIに口調を守らせたい」——この記事で紹介したテンプレートを、もっと直感的に管理できるツールを作っています。
CharaNoteは、キャラ設定シートをAIが読める形式で保存し、どのAIツールにもワンクリックで渡せるキャラ管理アプリです。現在クローズドβに向けて開発中。
進捗や先行アクセスの案内はCharaNote公式で。