AI創作ラボ

AIで小説を書くための実践ガイド

2026-04-01AI小説 プロンプト テンプレート

AI小説のプロンプトテンプレート3種——出力が「説明文→物語」に変わる構造設計

「また設定を説明しただけの文章が返ってきた……」。キャラと場面を伝えたのに、出力は履歴書みたいな地の文。カーソルが止まる。

「ジャンル: 現代ドラマ / 主人公: クール」——この粒度ではAIは平均値を返すだけ。テンプレートは「完成品」ではなく「設計図」として渡す。この記事ではAI小説の出力を変える3種のテンプレートを公開する。

キャラ設定テンプレート——「性格」を分解する

■ キャラ設定シート
【基本】名前:{キャラ名} / 年齢:{年齢} / 職業:{職業}
【口調ルール(最重要)】
- 一人称:{俺/僕/私…}
- 語尾の癖:{断定系/丁寧語…}
- 絶対に使わない言葉:{禁止ワード}
- セリフ例: 1.平常時{例} 2.感情時{例} 3.相手へ{例}
【内面】
- 矛盾:{言動と本心のズレ}
- 最も恐れていること:{核心の恐怖}

鍵は「絶対に使わない言葉」と「矛盾」。元ピアニストに「弾けない」を禁止するとAIは「鍵盤に触れかけて、止める」と動作で迂回する。逆算でキャラを組み立てる方法はAI小説キャラクターの作り方で。

シーン生成テンプレート——演出設計を渡す

■ シーン生成テンプレート
【演出ルール】感情は説明しない。動作・沈黙・セリフだけで表現する
【ゴール】{1文で}
【感情の方向】{各キャラの始点→終点}
【場面設定】{場所・時間・五感情報}
【禁止事項】{させないこと3つ以内}

「修復した楽譜を渡す」場面で比較する。

なし: 「完璧だ」と沢村は感嘆した。染みに気づき「わざと?」。一ノ瀬は微笑んだ。「大切な思い出だと思ったので」。沢村は胸が熱くなった。

あり: 最後のページ、右下に茶色い染み。「……これ」。一ノ瀬は次の依頼品の綴じ糸を選んでいた。手を止めなかった。「最後のページです」——消せたはずだ。他は全部消してある。

▶ 変えたのは「禁止事項」だけ。「ありがとう」を禁止した結果、動作で感情を表現した。「何を書かないか」が表現力を引き出す。 詳しくはAI小説の「AI臭い」を直す方法で。

3ジャンルの記入例付きフルキットはBL Prompt Kit(BOOTH)で。

状態管理テンプレート——長編の記憶をつなぐ

長編では「AIが前の章を忘れる」。章ごとに状態を更新し次の章の先頭に貼る。

■ 状態管理シート — 第{X}章終了時点
【キャラの現在地】
- {キャラA}: 場所/感情/この章で知ったこと
- {キャラB}: 場所/感情/この章で知ったこと
【関係性】距離感:{前章からの変化}
【伏線】{伏線1}: 張った/進行中/回収済み
【次への引き継ぎ】

伏線の状態を明記すればAIが勝手に回収する問題も防げる。口調維持との併用はAI小説の口調が崩れる原因と対策で。

まとめ

  • キャラ設定: 性格を一人称・語尾・禁止語に分解。曖昧さを排除するほど出力が安定する
  • シーン生成: ゴール・禁止事項をセットで渡す。「書かないこと」が表現力を引き出す
  • 状態管理: 章ごとに現在地を更新して貼る。AIの記憶限界を人間が補う

3テンプレートはBL Prompt Kitの構造がベース。記入例付きフルキットはBL Prompt Kit(BOOTH)で。キャラ崩壊の対策はnoteでも解説——AI小説のキャラ崩壊を防ぐ方法

CharaNote開発日記

「AIに口調を守らせたい」——この記事のテンプレートを直感的に管理できるツールを作っています。CharaNoteはキャラ設定をAIが読める形式で保存し、ワンクリックで渡せるキャラ管理アプリ。進捗はCharaNote公式で。