AI創作ラボ

AIで小説を書くための実践ガイド

2026-04-02AI小説 場面転換 書き方 コツ

AI小説の場面転換の書き方|「ぶつ切り」を自然な「間」に変えるプロンプト設計

「……また場面が飛んだ」

昼のシーンの直後に夜が始まる。時間経過も移動の気配もない。

場面転換がぶつ切りになる原因

「次の場面を書いて」だけでは前のシーンの閉じ方が決まらない。余韻の処理方法がなければ暗転になって当然。加えて前の感覚情報が次でゼロにリセットされる。人間の記憶は連続するのにAIはシーンごとに初期化される——これがテレポート感の正体。

解決策は「場面転換ルール」を独立ブロックで渡すこと。

完成形テンプレートとbefore/after

旋盤工の荻野賢(33歳)と新人の土屋聖(24歳)で実例を示す。町工場の屋上から銭湯への転換。

【場面転換ルール】
- シーン終わりは「動作の途中」か「台詞の余韻」で閉じる
- 次のシーン冒頭3行以内に前の感覚要素を1つ引き継ぐ
- 時間経過は感覚の変化で示す。ト書き禁止
- 転換直後に感情を説明しない。動作から入る

【シーン構成】
シーン1: 町工場の屋上。昼休み。荻野が弁当を食べている。
シーン2: 銭湯の脱衣所。仕事終わり。

ルールなし(before)

昼休みが終わった。荻野と土屋は仕事に戻った。仕事が終わり、二人は銭湯に行った。「今日の加工、うまくいきましたね」と土屋が言った。

ルールあり(after)

荻野が弁当箱の蓋を閉じる。鉄柵に寄りかかった土屋が、煙突の陽炎ごしに何か言いかけてやめた。

蛇口をひねると水が腕の油汚れを白く浮かせた。屋上で温まっていた掌が銭湯のタイルの冷たさで縮む。隣で土屋がロッカーの鍵を落とす。金属音がタイルに跳ねた。

▶ 変えたのは「前のシーンを動作途中で閉じ、次のシーンに鉄柵の温度を引き継いだ」だけ。

映画編集のマッチカットと同じ原理。前のカットの質感を次に残すと時間が飛んでもつながる。地の文が説明文になる問題も同じ五感描写で解決できる。

転換パターンの全セットはBL Prompt Kit(BOOTH)に収録。

自分の小説に当てはめる空テンプレート

【場面転換ルール】
- シーン終わりは「{閉じ方: 動作途中 / 台詞の余韻 / 無音}」で閉じる
- 冒頭3行以内に{感覚要素: 音 / 匂い / 温度 / 小道具}を引き継ぐ
- 時間経過は{見せ方: 光の色 / 服装 / 季節}の変化で処理

【シーン構成】
シーン1: {場所}。{誰が何をしている}。
シーン2: {場所}。{何時間後}。

【引き継ぎ設計】
- シーン1の感覚: {例: 鉄の匂い、機械の振動}
- シーン2に持ち込む要素: {例: 腕に残る油の匂い}

引き継ぎ設計を先に埋めると転換の質が上がる。回想シーンの出入りでも同じ技法を扱っている。

まとめ

場面転換がぶつ切りになるのはプロンプトに転換ルールがないから。前のシーンの閉じ方を指定し五感の引き継ぎを1つ入れるだけで暗転がフェードアウトに変わる。

フルキットはBL Prompt Kit(BOOTH)で。3ジャンル分の記入例付き。キャラがブレる問題はキャラ崩壊を防ぐプロンプト設計、noteでも解説中: AIでキャラ崩壊を防ぐ方法

CharaNote開発日記

「AIに口調を守らせたい」——この記事で紹介したテンプレートを、もっと直感的に管理できるツールを作っています。

CharaNoteは、キャラ設定シートをAIが読める形式で保存し、どのAIツールにもワンクリックで渡せるキャラ管理アプリです。現在クローズドβに向けて開発中。

進捗や先行アクセスの案内はCharaNote公式で。